金沢大学 人間社会学域 人文学類 心理学コース
金沢大学大学院 人間社会環境研究科 心理学分野

小島研究室

小島研究室

おしらせ

  • 2016.3.30 ホームページを更新しました。

研究紹介

知覚認識過程の研究

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私たちは、普段当たり前のように眼で見、耳で聞き、触れたり味わったり感じたりして、外界の様々な情報を利用しています.しかし、私たちはそのような情報をどのように使って、それらを(つまり、見たり触ったりしている対象が何であるかを)認識しているのでしょうか?

私たちの眼や耳はカメラやマイクロフォンのような役割をはたしていますが、知覚の実際は必ずしも機械的ではありません.間違った知覚がおこること(錯視,錯覚)もあれば、同じ対象でも状況などによって違った捉え方をすることもあります.

私たちの研究室では、そのような知覚や認識の特性/特徴を調べ、それらがどのような仕組みによって生じるのかを考えます.そのために、私たちの知覚の特性を正しく計測する方法や技術を学ぶことも大切です(行動計測法・心理物理学的方法).また、脳波や脳血流の状態を測って脳機能を調べる方法なども学びます.さらに、様々な障がいや


知覚認知における脳機能の研究

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今日では,心とは脳の働きによっておこる機能であることがわかっています.感覚や感情,認知や思考といった心理過程は,身体の状態によっても影響を受けます.

脳の大脳新皮質はその領域,たとえば脳の前部,側部,後部などによってその働きが異なっていることが知られています.中でも,大脳の左脳と右脳の働きの違いは心理学において長年研究されている課題でもあります.

私たちの研究室では,知覚や認知に関わる機能が脳の左右でどのように異なっているのか,様々な実験的手法を用いて調べると共に,NIRS(近赤外分光法)測定装置を使って脳活動を計測することで,脳機能の特性を調べています.

このほかにも,他の研究機関などと協力し,様々な脳機能画像法(EEG/ERP, NIRS, fMRI, MEG,など)を用いて脳領域の機能や活動特性について調べています.


脳機能の発達と障がい

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私たち人間は,身の回りの物事を知覚し,それを学習し記憶することによって知識を増やし理解を深め,行動を変えてゆきます.子どもの頃からの知覚認知の発達や,発達過程における認知機能の変化について知ることは重要です.人は、成長や加齢の過程で学習や経験を通じて対象の知覚能力を身につけ、さらにその知識を使って更に高度な認知処理を行うことができるようになります.私たちは、学習や経験が認知にどのように影響するのかを調べています.また、生まれつきの障がいや疾病,老化などによる認知機能への影響も重要な問題です.私たちは,脳機能とその発達という観点から知覚認知機能の仕組みや特徴を研究しています.


学生による研究例

周辺視野における概念知覚の学習効果

Bimodalな表情の感情判断過程――顔と音声によるbimodal表情の2次元布置化及び入力同時性の影響――

自閉症スペクトラム障害者の対象知覚における大脳左右半球機能差の研究‐定型発達者と自閉症スペクトラム障害者の比較‐

フラッシュラグ効果における後測仮説の検討

オッペル・クント錯視における空間周波数の影響

聴覚環境要因が認知作業に与える影響

大脳後頭・側頭領域における半球優位性と半側視野提示による影響~NIRSを用いた大脳血流量の測定~

色が縞柄錯視に与える影響について

文脈情報とMcGurk効果

照明色が認知作業に与える影響

縞柄俗説と縞柄錯視効果の矛盾について

前頭前野領域における興味の有無が及ぼす影響‐NIRSによる検討‐

左方光源優位の傾向が起こる原因の検討

錯視図形の左右不均衡の有無の確認

 

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